2011年4月20日水曜日

これから

桜前線も北の人々のもとに・・。
自然の猛威(※今回人災の部分も大きいわけですけど)の前に

「物質」のもつ限りを日ごろにも増して思います。
いのちある家族とともにあることのほかには、

究極、スーツケースひとつ、とはいわないまでもまあ二つ三つで心を満たし、
くらしていけたらいいのですけどね。

小さな家の中に、なんと欲にまみれた「物質」の多いこと・・
荷造りひもと、シュレッダーと格闘しています。

ただし、そんな中、引っ越して間もなく、980円で買ってきたオールドローズ。
私の我流栽培にも長年よく耐え、よく咲いてくれました。

この五月はその色と香りをしっかり堪能しましょう、と思います。

毎年、二階まで伸びてその濃厚な香りを窓辺にはこんでくれたジャスミンは、
今年はお休みです。大丈夫、必ず再生するのです。

向こうでは、上海モーターショーも開幕。
広州交易会も前半が済みました。

特にこの激動期に大きな刺激と情報が直接受けられなくてちょっと残念ですが、
今回は、代表のふたりに託し、庭に咲く花と、ねこたちに感謝する日々とします。

2011年4月15日金曜日

Kia Kaha ! (Be Strong)

外出先から帰ると、エアメールが一通届いていました。
ニュージーランド ビクトリア大学からでした。

今頃なにかしら、と開封すると、それは日本の地震と津波の被害を心づかう
お見舞いカードでした。

日本人卒業生とその家族あてに送られていたのです。
ありがとう、みなさん。

そしてまた、eメールを開くと、ニュージー政府観光局とニュージーランド航空連盟で

   「Kia Kaha !  (マオリ語で強くあれという意味です)
     Japan & NewZealand
      今こそ強く、そして笑顔で。
       いっしょに頑張りましょう。」

と送られています。

それぞれの持ち分で、一生懸命業務に勤しむこと、
これが復興につながるもの、お役に立てるものと、思っています。

今週、急遽ニュージーから呼び寄せ、香港や大陸の南方各市をまわっているのです。
ハードスケジュールだけど体にきを付けて。

私はひとまず五月の渡航まで日本の愛する家族を守っています。
防災セットにはキャットフードも入れてます。

2011年4月2日土曜日

私たち家族にとっての日本

「子どもには日本の粉ミルクを飲ませたいので。」
こんな要望を受けて、出張用スーツケースをひとまわり大きくしていつも出かけていきます。

その子もだんだん大きくなって、いまではフォローアップミルクになりました。
中国現地でビジネスのアシストをしてくださる青島の友人は、

夫婦ともに日本に留学経験があり、日本を理解し、そして信頼を寄せています。
このたびは母校でもある東北大・仙台市内の被災の映像を、

どんな思いで見つめたことでしょう。
そしてともに心を痛めています。

世界に大きな衝撃となったこの東北東日本地震、
そしてさらにその地震から生まれ、今も危険と不安を増幅するかのようなモンスター原発事故。

帰国直後「中国では塩の買い占めで大変なんですよ・・」と電話が入っていました。
その騒動ぶりはネットやニュースでじきに流れはじめていたのはすでにご承知のとおり。

でもこれをいつまで私たちは「風評」と言っていられるのでしょう。
買い占めた業者はほめられたものではないにしても、はたして愚かと一笑していいものでしょうか。

「この次もできれば日本のミルクがほしい、」と言ってくれる夫妻。
実は日本の梅干しも好物なのです。

日本のお菓子は海外でとても喜ばれました。
お口にあいますかどうか、とお渡しする私たちにも品質への自信がありました。

いつまでも「日本のミルクをありがとう」と言われ続ける
そんな日本でありたい。

先日、NZウェリントン郊外の小学校におけるチャリティー会場で、
当方現地代表も募金活動をさせていただいたと報告がありました。

自国クライストチャーチが被災し復興を進める中、多くのみなさんから「日本は大丈夫か」と
暖かい励ましを受けたと心を熱くしていました。

握りしめた20㌣を募金箱に入れてくれた少女の気持ちを忘れてはいけません。
世界じゅうから寄せられる心。

モンゴルの孤児院の子どもたちが自らの糧をきりつめて寄せる「心」。
日本は世界に、この「心」にどう応えていくか、同時に問われているのです。