2011年4月2日土曜日

私たち家族にとっての日本

「子どもには日本の粉ミルクを飲ませたいので。」
こんな要望を受けて、出張用スーツケースをひとまわり大きくしていつも出かけていきます。

その子もだんだん大きくなって、いまではフォローアップミルクになりました。
中国現地でビジネスのアシストをしてくださる青島の友人は、

夫婦ともに日本に留学経験があり、日本を理解し、そして信頼を寄せています。
このたびは母校でもある東北大・仙台市内の被災の映像を、

どんな思いで見つめたことでしょう。
そしてともに心を痛めています。

世界に大きな衝撃となったこの東北東日本地震、
そしてさらにその地震から生まれ、今も危険と不安を増幅するかのようなモンスター原発事故。

帰国直後「中国では塩の買い占めで大変なんですよ・・」と電話が入っていました。
その騒動ぶりはネットやニュースでじきに流れはじめていたのはすでにご承知のとおり。

でもこれをいつまで私たちは「風評」と言っていられるのでしょう。
買い占めた業者はほめられたものではないにしても、はたして愚かと一笑していいものでしょうか。

「この次もできれば日本のミルクがほしい、」と言ってくれる夫妻。
実は日本の梅干しも好物なのです。

日本のお菓子は海外でとても喜ばれました。
お口にあいますかどうか、とお渡しする私たちにも品質への自信がありました。

いつまでも「日本のミルクをありがとう」と言われ続ける
そんな日本でありたい。

先日、NZウェリントン郊外の小学校におけるチャリティー会場で、
当方現地代表も募金活動をさせていただいたと報告がありました。

自国クライストチャーチが被災し復興を進める中、多くのみなさんから「日本は大丈夫か」と
暖かい励ましを受けたと心を熱くしていました。

握りしめた20㌣を募金箱に入れてくれた少女の気持ちを忘れてはいけません。
世界じゅうから寄せられる心。

モンゴルの孤児院の子どもたちが自らの糧をきりつめて寄せる「心」。
日本は世界に、この「心」にどう応えていくか、同時に問われているのです。

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